1917

日本公開の宣伝では全編ワンカットと銘打たれてるけど、全然そんなことなくて要所要所でハッキリと切れ目みたいなのは分かる。

だけど基本はリアルタイムで進行していくから、いつ物陰から敵が出てくるのかみたいな緊迫感が持続される。

現場に居合わせてるような臨場感があるが、長回し撮影の喧伝効果でこれどうやって撮ってるんだと注意が逸れがちになる。

死体の山の戦場から一面広がる草原までずっと移動しっぱなしで、撮影技術や演出の手配がとんでもなく綿密に考えてるんだろうなって感心しきり。

 

伝令役のひとりが青っ白い痩せ型の若い兵士で死相出まくり。

有刺鉄線を咄嗟に掴んで怪我したり、罠にかかり目くらましになったりで、いつ死ぬんだろうと思いながら観てた。

重症を負った伝令役の顔から血の気が引いた顔色になってたが、カメラが回ってない瞬間にメイクを施したんだろうかと撮影裏を想像したりした。